旅のしおり

日本旅行のヒント

一般的な旅行ガイドにはあまり載っていない、私たちなりに学んだことをご紹介します。

はい、これもまた少し長めのページです。気軽に読み飛ばしてもらってかまいません。とはいえ、これはぜひ読んでみてほしい一枚です。すでにご存じのこともあれば、意外に思うこともあるかもしれませんが、初めての日本ではきっと役に立つはずです。移動のときにも、日本の雰囲気をつかむうえでも。内容はいろいろで、単に知っておくと便利な実用的なこともあれば、日本で大切にされている言葉にされない小さな作法もあります。どれも、必ず完璧に守らなければならない厳格なルールというわけではありません。まわりを少し気にかけるだけでぐっと過ごしやすくなります。少しずつ慣れていけば大丈夫。この覚え書きが、その空気になじむ助けになればうれしいです。

思いついたものから、これからも少しずつ追加していきます。

ご出発前に

  • お薬の確認を

    アメリカではごく一般的なお薬でも、日本では持ち込みが禁止されているものがあります。持参されるものがあれば、荷造りの前に確認しておくと安心です。形式的なものではなく税関に関わることなので、念のためお調べください。

  • ビーフジャーキーは持ち込めません

    ビーフジャーキーは旅のおやつの定番ですが、日本は海外からの肉製品の持ち込みを認めておらず、ジャーキーも対象です。罰則もある厳しい検疫のルールなので、到着前に食べ切るか、持ってこないのが安心です。

  • 通信手段の準備を

    いちばん手軽なのは、日本に着いてから有効化できるeSIMです。まずはご利用のスマホがSIMロック解除済みで対応しているか、携帯会社にご確認ください。難しい場合はポケットWi-Fiのレンタルでも十分です。駅やコンビニに無料Wi-Fiも多くありますが、自分の回線があると本当に安心です。

移動について

  • スーツケースは配送が便利

    宅配便での荷物配送は手頃で、ホテルからホテルへ、たいてい1〜2日で届きます。駅は階段や狭いホームが多いのでご自身も楽ですし、同じ電車を使う地元の方への配慮にもなります。どうしても荷物と一緒に移動する場合は、電車よりタクシーが安心です(新幹線では大型荷物は事前予約が必要で、スペースにも限りがあります)。

  • とにかく混みます

    とくに春の京都は、覚悟しておくくらいがちょうどいいほど混み合います。電車もバスも人気の観光地も、隣の人と体が触れ合うほど混雑することがあります。よくあることで危険はありませんが、最初は情報量の多さに驚くかもしれないので、あらかじめ知っておくと安心です。

  • JRパスは必ずしもお得では

    価格が大きく上がり、京都を拠点にする旅では元が取れないことが多いので、都度支払う方がおすすめです。

  • タクシーや配車アプリも便利

    京都の見どころは街のあちこちに点在していて、バスだと時間がかかる場所もあります。地図でバス移動が長そうなときは、タクシーやUberで街を横断するのが結局おすすめ——速いですし、足も休まります。

  • 歩きやすい靴

    一日に二万歩以上は簡単に歩くことになります。履き慎らした歩きやすい一足があると、ぐっと快適です。

  • 電車ではバッグを前に

    混んでいる電車では、リュックやバッグを体の前に抱えるか、足元に置くと、後ろの方にぶつからず安心です。とくにラッシュ時の満員電車では、みなさんそうしています。

  • 電車やバスでは静かに

    満員のときでも、電車やバスは驚くほど静かです。通話は後回しにして、会話も小さめの声で。自然に合わせられます。

  • 行列は大切に、特に駅では

    日本では行列、特に駅での並び方が大切にされています。まずは列を見つけて並びましょう。電車に乗るときは、降りる人が先です。当たり前のようですが、これで流れがスムーズになります。ホームには並ぶ位置の目印があることが多く、ドアの前ではなく、ドアの脇に並ぶのがポイント。降りる人の妨げにならないようにしましょう。

食事について

  • 支払いの方法はいろいろ

    テーブルで支払う場合もあれば、帰りにレジで支払う場合もあります。初めてだと戸惑うのが、入口に食券機があるお店。先に食券を買って渡し、それから席につきます。

  • お会計の頒み方

    人差し指を交差させて「×」を作るのが定番のジェスチャーで、どこでも伝わります。口頭では「お会計」で十分です。

  • お通し

    居酒屋では、注文していない小鉢が出てくることがあります。これは「お通し」と呼ばれる席料のようなもので、間違いではありません。

  • メニューのままが基本

    気軽にアレンジに応じてくれるお店もあれば、自分で組み合わせを選べるお店もあります。一方で対応していないお店も多いので、そのままのお料理を楽しむつもりでいらっしゃると安心です。

  • 選びたい方はおまかせ以外を

    「おまかせ」は、何を出すかを板前にゆだねる形。届いたものをそのままいただくのが、おまかせの楽しみ方です。

  • シェアはお店によって

    居酒屋や焼肉、鍋などはみんなで分け合うスタイル。一方でラーメンやそば、寿司は一人一人分が基本です。多くのお店では全員が何かしら注文するのが好まれるので、二人で一人前を分け合うことはあまりありません。もちろん、お店によります。

  • 食べ切れる分だけ注文を

    食べ残しは持ち帰れないことが多く、観光中に持ち歩くのも難しいので、少しずつ頒んで、足りなければ追加していくのがおすすめです。たいてい追加できますし、あとで小腹がすいても、近くにコンビニや屋台、別のお店があります。

  • ごはんは残さず

    日本では、ごはんを一粒残さずいただくのは、食べ物への小さな敬意とされていて、「一粒も無駄にしない」という考え方から来ています。お腹がいっぱいなら無理をする必要はありませんが、頭の片隅にあると素敵です。

  • コンビニをあなどらないで

    コンビニやスーパーは、ちょっとした食事にとても優秀です。三大チェーン——セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート——をはじめ、ほかにもたくさんあります。ぜひ試して、お気に入りを見つけてみてください。

  • 外れが少ない

    必ずとは言いませんが、残念なお店に当たることはまれです。SNSで見かけた行列の店よりも、行列のないお店にふらっと入ってみるのもおすすめです。隣のお店も同じくらい美味しくて、待ち時間も人ごみもないことが多いです。

  • 新幹線に乗る前に駅弁を

    「駅弁」は駅で売られているお弁当のこと。新幹線に乗るなら、乗る前に駅で選んでみてください。専門のお店がいくつもあり、その土地ならではのお弁当も。新幹線の車内では食事をしても大丈夫です(通勤電車とは違います)。お好きな一つを選んで、車窓の景色とともにどうぞ。

  • ご飯に箸を立てないで

    お茶碗のご飯に箸をまっすぐ突き立てるのは避けましょう。お葬式のお供えを思わせるため、失礼にあたり、縁起も悪いとされています。使わないときは、箸置きやお皿の縁に置いてください。

  • 麺は音を立ててすすってOK

    ラーメンやそば、うどんを音を立ててすするのは、日本ではごく普通のことで、失礼にはあたりません。理由もちゃんとあって、麺と一緒に空気を取り込むことで麺が冷め、香りや味が口の中に広がり、よりおいしく感じられます。熱いうちに、のびないうちに食べられるという実用的な面もあります。

街での過ごし方

  • チップ

    チップの習慣はありません。心のこもった行き届いたサービスが当たり前なので、何かを添える必要はありません。

  • ゴミ箱はほとんどありません

    公共のゴミ箱は少ないので、小さな袋を持ち歩き、見つかるまで手元に持っておくと安心です。

  • ハンカチを持ち歩いて

    公共のトイレには紙タオルがないことが多く、ときには石けんもないことがあります。小さなハンカチと携帯用の手指消毒をバッグに入れておくと安心です。

  • 和式トイレに出会うことも

    ハイテクな洋式トイレで知られる日本ですが、古い建物では今も和式トイレが残っていることがあります。

  • タトゥーと温泉

    多くの温泉や銘湯では、今もタトゥーが許可されていないことがあります。事前に確認するか、タトゥーが大丈夫な施設を探すのがおすすめです。

  • 寺社では控えめな装いを

    もちろん、ご自身が心地よい服装で大丈夫です。日本では肌を大きく見せること、とくに襟ぐりの深いトップスはあまり一般的ではないので、少し覆うとより安心です。とりわけ寺社では、神聖で静かな場所への心づかいになります。羽織れる一枚があると便利です。

  • 思ったより靴を脱ぐ場面が多い

    お寺や一部の飲食店、旅館などで靴を脱ぐことがよくあります。見られても安心な靴下と、脱ぎ履きしやすい靴だと心地よく過ごせます。

  • 現金を少し持っておくと安心

    以前よりキャッシュレスになりましたが、お寺や神社、小さなお店、一部の飲食店などでは現金のみのことも。拝観料やお守り、御朱印は現金のみのことが多いです。セブンイレブンや郵便局のATMは海外発行のカードにも対応しています。

  • ちょっとの言葉が役に立ちます

    京都・東京・大阪など観光客の多い街では、英語の案内や少し英語を話せる方も見かけます。ただ、どなたにも通じるとは限らないので——とくに地方や小さな町では——決めつけないのが優しさです。翻訳アプリと簡単なフレーズがあると安心で、軽い会釈はいつでも心地よいご挨拶になります。

  • 大きな街では無理をせず

    京都・大阪・東京はすばらしい街ですが、音や人混み、情報の多さで少し疲れてしまうことも。予定を詰め込みすぎず、ゆるやかな計画に休憩をはさむと、より心地よく過ごせます。

  • 混み合う場所ではそっと

    近年、京都をはじめ、東京や大阪の人気エリアも観光客の多さに悩まされてきました。そうした場所の多くは、地元の方が実際に暮らし、働いている街でもあります。難しく考える必要はありません。公共の道を歩き、声は控えめに、ゴミは持ち帰り、人を撮る前にはひと声を(京都の祇園では、芸妓さん・舞妓さんの撮影は禁止されています)。そっと歩くことが、こうした場所を開かれた、あたたかいままに保ちます。

お買い物

  • 免税のお買い物

    日本の新しい免税制度は2026年11月1日に始まるため、2027年4月の私たちの結婚式の頃には「まず支払い、空港で返金」の方式になっています。免税店での5,000円以上のお買い物はいったん税込価格で支払い、出発ロビーの端末で消費税分の返金を受けます。手続きは荷物を預ける前に、パスポートを持って行います。対象の品は未使用のまま日本の外へ持ち出す必要があります。使うことはできますが、使うと返金は受けられません。品物は手元に用意し、荷物を預ける前に返金の手続きを済ませてください。返金の際、税関で品物の提示を求められることがあります。

  • 地元のものや手仕事のものを

    ドン・キホーテのような大手チェーン店は、まとめ買いやちょっとした贈り物に便利です。ただ、心に残るお土産は、小さな町のお店や地元の作り手から見つかることが多いもの。心を込めて作られた手仕事の品は、贈るあなたにも、作った方にも、より意味のあるものになります。

  • 大型店はにぎやかです

    ドン・キホーテのようなお店は、それ自体が一つの体験。とくに繁華街のピーク時は、明るく、にぎやかで、まるで迷路のようです。入る前に少し心の準備をしておくと安心です。

時期について

  • ゴールデンウィークは4月29日〜5月5日

    日本国内の旅行が最も混み合う時期で、全国的に電車・飛行機・ホテルが埋まり、価格も上がります。結婚式のあとに旅を延ばされる方は、頭に入れておくとよいかもしれません。

  • 桜は終わっています

    結婚式の頃には、桜は青モミジ——みずみずしい新緑のもみじ——に移ろっています。桜を追う人の波は落ち着いていますが、春の京都は人気の時期なので、相変わらずにぎわいはあるとお考えください。

日本旅行についてご質問があれば、わかる範囲でよろこんでお答えします。

なんでもおたずねください